GO-AHEADの日記

GO-AHEADで出版した書籍の紹介をします

君たちはすばらしい存在だ。-成功のため9つのステップ-11

君たちはすばらしい存在だ。-成功のため9つのステップ-

amazon kindleを出版しました。


 6.2 射法八節


 私は高校生の時代と会社員の時代は弓道をしていました。このとき、お手本にしたのが「射法八節」と呼ばれる弓道の一連の動作を表した基本動作のお手本です。これ以外にも、基本動作はあるのですが、この射法八節は矢を打ち始めるところから、矢を打ち終わるところまでが図入りで解説しています。射法八節の流れは「足踏み(足を開く)」→「胴造り(矢をつがえ、弓を膝の上に置く)」→「弓構え(右手で矢をつがえたところを持ち、左手の手の内をつくる)」→「打起し(弓を持ち上げます)」→「引分け(弓を半分程度引く大三と呼ばれる状態にする)」→「会(弓を引いた状態で呼吸を整える)」→「離れ(矢を放つ)」→「残心(矢を放った後の状態を保つ)」と言う流れです。弓を打つためには「引分け」→「会」→「離れ」くらいで、この中でも最も需要なのは「離れ」です。アーチェリーではサイトがありますが、弓道ではありません。また、弦が弓の真ん中を通っているために、普通に矢を打つと前の方に飛んでいきます。このため、まっすぐに飛ぶように弓を持っている左手で、うまく調整しなければなりません。

 

 長々と弓道の説明をしましたが、弓道ではこの射法八節をマスターすれば、ほとんどの場合、的中率を7~8割とすることができると思います。ただし、この射法八節を形だけマスターするのは、半年もあれば可能です。中り(あたり)も7~8割に達すると思いますが、これ以上の中りを試合中に得るには心の鍛錬も重要となります。
 私は早気になり、これを完全に克服するために大学では弓道をしませんでした。会社員の時代では全国大会にも出場して賞をもらえ、高校時代のリベンジができたかなと思っています。早気とは「イップス」の一種で、的を見たら自分の心に反して、勝手に矢を放ってしまう病気です。高校時代は、ちょっと邪道ですが、的から目をそらして、的を見ないようにして、会を保っていました。社会人になってからは、「この一射を外すと矢を打ち返されて死ぬ」と言う思いで、必ず当たるポイントにくるまでは、矢を射ることは無くなりました。打ち終わった私の様子を見て、会社の先輩からは「一射絶命」と呼ばれていました。

 

 さて、ここまで話してきた理由は、成功には基本的な型があり、それなりに鍛錬が必要ということです。近くにメンターとなる人がいれば、弟子入りして基本の型を教えてもらうことができるのですが、多くの人の場合メンターとなる人は近くにいません。そこで、「射法八節」のように、本をメンターとすることをお勧めします。インターネット上にあるまとめサイトを見ることもありかもしれませんが、本のほうがまとまっており、本の作者が体験した数年から数十年分の知識・体験を二時間ほどで得られることができます。近くに本屋さんが無くても、ネット通販で購入するとができますし、本は1500円ほどですので、自分に合う本を探して読むことができます。本の中に一つでも良いことが書いてあれば、1500円の元は取れますので、是非自分に合った本を探して下さい。この本を何度も読み返すことで、自分の血肉として下さい。