GO-AHEADの日記

GO-AHEADで出版した書籍の紹介をします

君たちはすばらしい存在だ。-成功のため9つのステップ-6

君たちはすばらしい存在だ。-成功のため9つのステップ-

amazon kindleを出版しました。


 3.3 上杉謙信毘沙門天


 潜在意識は人の行動や考えの9割以上を占めていると考えられており、意識的に行動しているときの健在意識以外の行動は全て、潜在意識の中での無意識の行動に現れています。暗いところはなんとなく危ないとか、酸っぱいにおいのものはきらいとかは無意識のうちに、危険かもしれないものを避けるように判断しているのではと考えられます。


 戦国武将で有名なところでは、上杉謙信は自分を毘沙門天(仏様を守る戦いの神)の生まれ変わりと信じていたことです。上杉謙信は戦いはほとんど負けしらずで、当時としては神のようにあがめられていたのも分からないではありません。上杉謙信正室を持たず、当時としては子供を跡継ぎとして残すということもしませんでした。上杉謙信毘沙門天の生まれ変わりということで、矢も鉄砲も当たらないという逸話があります。なかでも、唐沢山城の戦いで3万余りの北条軍のなか、わずか数十騎で城に乗り込み、その後、転身して北条軍を退けた。というものや、北条氏との戦いで、小田原城の蓮池のそばで上杉謙信が昼ご飯を食べていたとき、北条軍から鉄砲を放ったがあたらず、謙信は鉄砲を気にせずお茶をすすった。ということから、毘沙門天の生まれ変わりというカリスマ性を上げる話としてはよくできています。

 

 しかし、このような話は別として、自分を信じ込ませるととんでもない力を発揮できます。逆に自分に見えない壁を作ってしまうこともあります。例えば、1950年前半まで1マイルは4分を切ることはできないということが言われており、陸上界でもここは越えられない壁と信じられていました。しかし、オックスフォードの医学部の学生であるロジャー・バニスターは、2人のペースメーカーとともに、4分を切る3分59秒04で走り抜けました。その後1年間で5人のランナーが4分を切るタイムを実現できたことは、いかに自分が常識と思っていることが、常識でないことを思い知らされます。