GO-AHEADの日記

GO-AHEADで出版した書籍の紹介をします

ニューラルネットワークとディープラーニング-5

ニューラルネットワークディープラーニング

amazon kindleを出版しました。


隠れ層2の場合

 

3.3 隠れ層2の場合
 ディープラーニングですので、隠れ層数を増加させて考える。図3.3.1のように隠れ層を2層にした場合についてirisデータセットを学習させる。

f:id:GO-AHEAD:20200212143733p:plain



図3.3.1 隠れ層2層のニューラルネットワークの構造


(3)学習係数0.1の場合
 隠れ層の2層として、学習回数10万回、初期値を10回変更して正解率の平均値を表示している。図3.3.4に示すように隠れ層のノード数が10に近づくほど正解率が高いことがわかる。また、学習係数が前節より高いため、正解率100%の箇所がより広がっていることがわかります。今回の条件では、学習係数が高く、ノード数も大きい方が良い結果が得られている。

f:id:GO-AHEAD:20200212143805p:plain



(a)学習用のデータ(学習係数0.1)

f:id:GO-AHEAD:20200212143819p:plain



(b)評価用のデータ(学習係数0.1)
図3.3.4 隠れ層2層、学習係数0.1の場合

f:id:GO-AHEAD:20200212143833p:plain



(a)学習の経過(誤差)

f:id:GO-AHEAD:20200212143850p:plain



(b)学習の経過(正解率)
図3.3.5 隠れ層2層の場合の学習の経過

 次に、図3.3.5(a)、(b)に隠れ層1のノード数10、隠れ層2のノード数10、学習係数0.1のときの学習の経過を示す。学習用のデータは学習が進むごとに、おおむね減少している。評価用データの誤差は大きく振動しながら誤差が減少していることが分かる。この誤差が大きいときは正解率も減少しており、局所解に陥っているのではないかと推測できる。学習係数が0.1と大きいので、いったん局所解に入ってもそこから抜け出すことができている。
 学習回数が約1000回を超えると、正解率は学習用データも評価用のデータも正解率が100%となり、隠れ層2層でもirisデータセットを学習させることが可能であることがわかる。